奈良薬師寺

2008年6月30日 (月)

薬師寺の情報誌

機関誌「薬師寺」155号

薬師寺では、年に4回機関誌を発行しています。

1冊500円年4回発行 年間購読2,000円(送料込み)

薬師寺本山と東京別院に置いています。現在発行のは、機関誌「薬師寺」155号です。内容は下記のものです。426_061

426_060 平城遷都1300年記念『国宝 薬師寺展』開催記念号 (H20.3.25発行)

<目次>

特集 『国宝 薬師寺展』

初めての『国宝 薬師寺展』・・・安田暎胤 4

『国宝 薬師寺展』の開催について・・・金子啓明 14

日光・月光菩薩 春の旅立ちまでの映像記録 撮影中・・・川良浩和 22

特別委インタビュー「本物に接する」・・・河村隆一 30

『国宝 薬師寺展』公開目録・・・34

『国宝 薬師寺展』

関連行事の紹介(於 東京国立博物館)・・・38

関連行事の紹介(於 東京藝術大学)・・・41

薬師寺東京別院『もうひとつの薬師寺展』開催のご案内・・・42

連載[聖徳太子と憲法十七条]その6・・・山田法胤 45

シリーズ「なぜなに仏教」⑤・・・生駒基達 

48

平成二十年度 花会式のご案内・・・52

平成二十年度 最勝会のご案内・・・56

平成二十年度 玄奘三蔵会大祭のご案内・・・57

白鳳歌壇・・・安田順惠 58

白鳳俳壇・・・佐藤信子 60

お写経勧進報告・・・62

全国法話会のご案内・・・64

以上、155号

次号の機関誌「薬師寺」156号では、『国宝 薬師寺展の報告号』を作っています。

薬師寺の情報誌(機関誌)を通じて薬師寺とつなぐ心の架け橋にして下さい。まだお読みでないお方様は是非お読み下さい。

合掌 基達

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2008年6月26日 (木)

新しい朝です

25 6月25日金堂の欄干も付けられました。

昨年の12月中旬より、金堂の内装工事のため欄干が外され、薬師三尊の光背が外され、工事であったり、展覧会であったりと、騒然としていたのですが、金堂の内陣の塗り替えも2月末には終わり、6月25日すべて元どおりに戻りました。

薬師寺の仏様は慈悲の眼で、参拝くださる方々の心を清らかに、そして癒して下さいます。

高田好胤和上は「物で栄えて 心で滅ぶな」といわれています。心見失うことなく、心にオアシスをいっぱい広げていただきたいと願っています。

般若心経の空のこころ

かたよらない心

こだわらない心

とらわれない心

ひろく ひろく

もっと ひろく

これが 般若心経

空 の こころなり

合掌 基達

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2008年6月22日 (日)

ちょっと休み

426_045 お抹茶 丸久 小山園 の又玄(ゆうげん)です。橋本凝胤和尚が銘をつけたお茶です。

お菓子は、大和郡山の本家 菊屋の和菓子「七夕」です。

今日は、1日中行事でした。

朝から好胤和尚の11回忌の命日で法要。

10時からまほろば会館の落成式。

13時すぎから薬師寺21世紀まほろば塾。

薬師寺と読売新聞社とで「こころのまほろば」うつくしい心の発見にしてほしいと開催している。http://www.osaka-event.com/event/08mahoroba_nara/

浜村純さんによる、 「ヤマトタケル(日本武尊)から大化の改新へ」 。次に. 「日本人の信仰心」 加藤隆久さん(生田神社宮司)と安田暎胤(薬師寺管主)による対談を行いました。

426_043講演の後、浜村純さん著書にサインをして、参加者と親しく声をかけておられました。

まほろま塾終了後、参加者は金堂に参拝して月光菩薩の背中を拝んで頂きました。426_046

東院堂の国宝聖観音像は昨日安置されました。

明日、23日から月光菩薩の光背を設置いたします。

雨の中の参拝、ありがとうございました。

合掌 基達

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2008年6月21日 (土)

東院堂で少しずつ

本日21日は薬師寺東院堂で聖観音様の安置作業が行われております。

200806211200000恐らく今日の午後にはお姿が拝めることでしょう。朝から作業が行われていますが・・

なかなか手間取っているようです。

ちなみにご分身としてお祀りして頂いておりましたのは京都科学という仏像や彫刻の複製

や修理を専門にやっておられる会社のご所蔵の観音様です。大阪万博の際にお作り頂

いたお姿は見事に本物と瓜二つです。

いつもこのご分身を拝ませていただくと福岡ドーム(今はなんていうのでしょうか?)の脇

にオリックスの必勝を祈願して立つ観音様がいつも気になります。あれはきっとうちの観

音様のご分身に違いないと確信しているのですが・・・・だれか福岡の方知っておられる方

がありましたら情報をおまちしております。

合掌

薬師寺 松久保伽秀

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2008年6月16日 (月)

小さな花

426_174 薬師寺の境内に咲いていた小さな花です。皆様ご存知ですか?

秋になると、紫色の梅仁丹のような実をつけます。

「紫式部」です。

秋になると紫の実の他に、白の実をつけるものもあります。

合掌 基達

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2008年6月14日 (土)

6月15日

明日15日は、「弥勒縁日と山田法胤副住職の法話会」

「弥勒縁日法要」は11時半から大講堂の弥勒三尊の御宝前にて法要を致します。

Photo 13時からは、お写経道場にて山田法胤副住職による、演題「釈尊の生涯」の法話があります。法話の聴聞は予約などは必要ありません。どうぞお時間がございましたらお出かけ下さい。15時終了予定

終了後、五観の間でお抹茶の接待がございます。

玄奘三蔵院伽藍は明日まで特別公開です。

合掌 基達

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蓮の花が咲きました

426_168 今朝、玄奘三蔵院伽藍の蓮の花が咲きました。

花は午前中が見ごろで、午後になるとすぼんでしまいます。3日間ほど開いたり閉じたりします。

大講堂前にも蓮の鉢が置いてあります。明日には咲きそうな蕾がありました。

今朝、玄奘三蔵院伽藍のところで、横浜からお越しになった3人連れに会いました。聞くと5月に上野の「国宝 薬師寺展」にいって、私のガイダンスを聞いて今日奈良へ来てくださったようです。

ありがたいことです。

合掌 基達

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15日まで特別公開

『薬師寺玄奘三蔵院伽藍 平山郁夫画伯 大唐西域壁画』の特別公開は6月15日までです。

中国唐時代の高僧「玄奘三蔵」のご頂骨をお祀りしている伽藍に、21世紀初めに完成された、平山郁夫画伯の大壁画(高さ2・2メートル。全長49メートル)があります。福井県、越前の大きな和紙をパネルにしてあります。先生がおっしゃるには絵を描く前は、10キロ~20キロでありましたが、絵を描き終えると30キロ~40キロの重さになったそうです。よく見ると絵の具が盛り上がっているように見えます。

壁画殿に入ると先ず、左手に

1号壁「明けゆく長安大雁塔」

玄奘は、貞観3年(629年)秋8月に長安(西安)を出発した玄奘を、この絵は、出発を朝日で表されています。

2号壁「嘉峪関を行く」

唐の国ができ10年ぐらいのことで、国の外へ出ることが厳しく、玄奘の天竺行きは許されなかった。しかし、国禁を犯してでも仏法を求めて旅に出た。万里の長城の西の端。ここから西は砂漠。「空に飛ぶ鳥なし 地に走る獣なし 水草なし」と玄奘はいっています。

絵は山の上の方だけ朝日が当たり、まだ地表んは日が当たっていない様子です。駱駝のキャラバンば描かれています。

1本の道があります。平山先生は薬師寺の土をこの道につけられ、奈良薬師寺に道が繋がったとおしゃいました。

3号壁「高昌故城」

砂漠の中のオアシス国家で繁栄を極めていた。

絵のバックに見える赤い山は「火炎山」です。

日干し煉瓦を積み上げられた遺跡は、現在の様子である。

中国から国禁を犯し天竺を目指して旅をしている僧侶がいると、高昌国王の耳に入り、玄奘を招きいれ、ぞっこん玄奘に惚れ込んだ国王は、兄弟の契りをむすび、玄奘の天竺行きを助けるのであります。道案内をつけ、諸国に貢物と親書を贈り、30人の団体で旅が続くのです。

この絵には、城内に向かう道が左に描かれています。不思議なことに、入口付近から見ても、中ほどから見ても、出口付近から見ても正面に見えます。絵を見ながら歩くと不思議と絵が動いているようにも見えるのです。お時間のある方は、絵を見ながら行ったり来たりして頂くとよく分かります。

4号壁「西方浄土 須弥山」

ヒマラヤをスケッチされ描かれたものですが、「西方浄土 須弥山」とされました。これは単なる風景画ではなく、玄奘三蔵の求法の旅、玄奘の精神というべき壁画です。ここでは、薬師三尊などと同じく、西方浄土 須弥山を本尊として、高昌故城とバーミアン石窟を脇侍としてお祀りしています。

玄奘一行は、標高4000メートルの峠を越して現在のアフガニスタンに入ったものと考えられています。その時、半数の方が雪山でなくなっておられます。玄奘はブーツを履いて山越えをしたと思われます。

『国宝 薬師寺展 図録』の176ページの絵にはブーツが描かれています。

この須弥山の3枚山の絵の真ん中の絵をみますと、入口付近から見ますと左奥に進むように見え、中央からは真直ぐ入り、出口付近からは右に入るように見えます。

ここで、天井をご覧頂くと、満天の星空に蓮の花びらが舞う「散華」が描かれています。両端には丸い月があります。

床は砂漠を表し、中央には草のタイルがあります。ここはオアシスを表現されています。

5号壁「バーミアン石窟」

2001年イスラム教タリバンによって大仏が爆破されてしまいましたが、この絵はその以前に描かれたもので、大仏も描かれています。

玄奘が通ったころは、ここは仏教国で、大仏も金色に輝き、宝石がちりばめられてあったそうです。

その後、50、60年してイスラム教が入ってきて偶像崇拝をしないことから像の目の部分が破壊されていました。

6号壁「デカン高原の夕べ」

インドの悠久の大地が描かれ、夕日が描かれています。

時間的な空間で、出発が朝日、須弥山が真昼、そして夕日が沈み、7号壁では夜になります。

7号壁「ナーランダの月」

玄奘はナーランダ大学で5年間仏教を学び、仏蹟を巡拝して沢山の経典を持って長安を目指して帰路につきます。

高昌国へ寄るべく陸路をとって帰ってきますが、高昌国は玄奘が中国長安に帰る5年前、西暦640年に唐の国に滅ぼされていました。

貞観19年(645年)正月、玄奘は急ぎ長安にもどり、唐の皇帝の許しを得て国家事業で経典の翻訳をおこないました。

亡くなられるまでの間、19年間に1335巻の経典を翻訳されました。

麟徳元年(664年2月5日)玉華寺で遷化されました。

玄奘三蔵は命がけで、正しい仏教を伝え広め、人々が争いの無い平和な世界ができ、幸せに暮らせる世を願われました。

玄奘三蔵院伽藍は、玄奘三蔵の威徳顕彰の伽藍です。

春の公開は、3月20日~6月15日迄

秋の公開は、9月16日~11月25日迄

正月は5日まで特別公開いたしています。是非、ご参拝下さい。

合掌 基達

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2008年6月13日 (金)

沙羅双樹

426_167一般公開していないところにある沙羅双樹の花が咲きました。

東京別院の庭にも沙羅双樹の木がありますが、まだ咲いていないようです。

合掌 基達

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2008年6月11日 (水)

お香

今日は高松の婦人会の団体が薬師寺へ参拝にお越しになりました。昨年秋に徳島県で国民文化祭があり、財団法人お香の会で徳島に行き知り合った方です。

財団法人お香の会の事務局が薬師寺にあり、香道の普及と発展を願って活動をしています。

Photo香道には、宮中のお香役であった三条西実隆にはじまる御家流。

武家の志野宗信にはじまる志野流が2大流派です。

奈良薬師寺と東京別院では、毎月お香の稽古をしています。

東京別院は、もと御家流山本霞月宗匠邸でありました。

画家、伊東深水作「聞香」(東京国立近代美術館蔵)の絵の舞台でもあります。宮尾登美子作の「伽羅の香り」にもなりました。

お香は飛鳥時代に淡路島に香木が漂着して、村人が知らずに焚き木にしたところとてもよい香りがしたので宮中に献上されました。

その香木で聖徳太子が仏像を造ったといわれています。

この香木が名香「法隆寺」です。

香は仏教と大変関係があります。仏様に供える物に「香・華・燈明・供茶」といいます。その最初に出てくるのがお香です。

皆様方もご家庭のお仏壇に毎朝、お香、お線香とローソク、お茶をお供えになると思います。今ではお線香が普通になっていますが、そのお線香は香木から出来ています。

426_150香木といえば、皆さんがよくご存知のものが白檀です。扇子・数珠などに使われています。しかし、香道では、白檀ではなく、沈香(じんこう)といって黒ぽっい色をしています。白檀も沈香にしても日本では産出しません。白檀はインド。沈香はベトナム、ラオス、カンボジア、インドネシアの方で産出します。

沈香の中でも最高の香木が「伽羅」(きゃら)です。

426_152香道では香炉の灰の中に火を点け赤くいこった炭を埋め、雲母で出来た銀葉(ぎんよう)を置き、その上に3ミリ四方に切った香木を乗せ、弱い熱で香木の香りだけを出します。煙が出ると焦げてしまい焦げ臭い香りになります。 

「六国五味」(りっこくごみ)

「六国」・香木の種類・伽羅(きゃら)・羅国(らこく)・真那蛮(まなばん)・真那賀(まなか)・佐曽羅(さそら)・寸門多羅(すもんたら)に分類されます。産出国の名前がつけられたともいわれています。

「五味」・香りは1種類ではなく、香木により甘い、辛い、酸っぱい、苦い、塩辛の5種に分類されます。

家庭の中でも香りある生活をお勧めします。

香りは心をリラックスさせてくれます。お線香でも良いのです。

お線香は臭いし、家の中がくすんでしまうといわれる方も多いです。

お線香でも、沈香や伽羅が入っているものは、甘いよい香りが致します。

お線香の本数のことを言われることがあります。本来は本数を供えるのではなく、香りを供えます。良い香りのお線香を半分、いや4分の1に折り、火をつけ灰の上に横に寝かせても良いのです。良い香りを少し供えることにより、香りは家中、部屋中に広がり、住む人にも頂戴することができるのです。住む人が臭いと感じるものは仏様、ご先祖さまもいやだと思っておいででしょう。

薬師寺のお堂では、「瑠璃光」という白檀など天然香木で出来たお線香を使用しています。

沈香のお線香では、「微笑」、伽羅のお線香では「正覚」が好きです。いずれも京都松栄堂のお線香です。

合掌 基達

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