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2008年6月

2008年6月30日 (月)

ありがとうございました

このブログは『国宝 薬師寺展』の展覧会情報のために立ち上げた『薬師寺展日記』です。これを持ちまして終了いたします。

長らくありがとうございました。

今後とも、どうかよろしくお願い致します。

合掌 基達

新たに始まる

『薬師寺日記』!

最新情報満載!!http://nara-yakushiji.cocolog-nifty.com/blog/

薬師寺公式ホームページhttp://www.nara-yakushiji.com/

薬師寺東京別院http://www.yakushiji.or.jp/

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薬師寺の情報誌

機関誌「薬師寺」155号

薬師寺では、年に4回機関誌を発行しています。

1冊500円年4回発行 年間購読2,000円(送料込み)

薬師寺本山と東京別院に置いています。現在発行のは、機関誌「薬師寺」155号です。内容は下記のものです。426_061

426_060 平城遷都1300年記念『国宝 薬師寺展』開催記念号 (H20.3.25発行)

<目次>

特集 『国宝 薬師寺展』

初めての『国宝 薬師寺展』・・・安田暎胤 4

『国宝 薬師寺展』の開催について・・・金子啓明 14

日光・月光菩薩 春の旅立ちまでの映像記録 撮影中・・・川良浩和 22

特別委インタビュー「本物に接する」・・・河村隆一 30

『国宝 薬師寺展』公開目録・・・34

『国宝 薬師寺展』

関連行事の紹介(於 東京国立博物館)・・・38

関連行事の紹介(於 東京藝術大学)・・・41

薬師寺東京別院『もうひとつの薬師寺展』開催のご案内・・・42

連載[聖徳太子と憲法十七条]その6・・・山田法胤 45

シリーズ「なぜなに仏教」⑤・・・生駒基達 

48

平成二十年度 花会式のご案内・・・52

平成二十年度 最勝会のご案内・・・56

平成二十年度 玄奘三蔵会大祭のご案内・・・57

白鳳歌壇・・・安田順惠 58

白鳳俳壇・・・佐藤信子 60

お写経勧進報告・・・62

全国法話会のご案内・・・64

以上、155号

次号の機関誌「薬師寺」156号では、『国宝 薬師寺展の報告号』を作っています。

薬師寺の情報誌(機関誌)を通じて薬師寺とつなぐ心の架け橋にして下さい。まだお読みでないお方様は是非お読み下さい。

合掌 基達

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2008年6月29日 (日)

上野にて

昨日は、久しぶりに上野に出向きました。

『国宝 薬師寺展』と東京別院の『もうひとつの薬師寺展』では、ご縁のある方々が毎日手弁当でご奉仕に来て下さいました。その方々と昨夜は上野に集まり、無事にお寺に仏様も安置されたことを報告いたしました。久々に展覧会期間中の思い出話に花が咲きました。中でも博物館で毎日、『もうひとつの薬師寺展』のチラシと割引券をホッチキスで留める作業を控室でしていました。なんとその数30万枚でした。424_086 と言って皆さん驚きでした。ガイダンスに配ったこのチラシの効果もあり、東京別院には期間中に1万8千人からの人がお越し頂きました。ありがとうございました。 

これでやっと展覧会が終わった気が致します。

合掌 基達

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2008年6月27日 (金)

西国薬師霊場会

今朝、鳥の泣き声だけが冴えわたっています。奈良西ノ京の薬師寺です。

今日は、西国四十九薬師霊場の二十周年記念法要が、第49番札所比叡山延暦寺で午前11時から行われます。約300人近い方が参列されるようです。

平和と人々の幸せを願ってきます。

☆<報告>比叡山延暦寺では、426_064朝11時30分から鶴林寺さんを先頭に第1番の薬師寺・第2番の霊山寺と順に根本中堂に入堂して、天台座主のお導師で西国薬師霊場二十周年記念法要が執り行われました。

座主様の表白文(開催主旨)のあと、参拝者と一緒に薬師如来の功徳をとかれた「薬師瑠璃光如来本願功徳経」12大願のところを唱え、世界平和、仏法興隆、万民豊楽、身心安楽、等を本尊 薬師瑠璃光如来に祈りを奉げました。

法要のあと、比叡山の執行さまより挨拶と西国薬師霊場会の会長 安田暎胤(薬師寺管主)より、挨拶がありました。

毎日目を覆いたくなるような事件が各地であります。座主さまの表白にも心から世界の平和、人々の病を救いたいと願っておられることが伝わりました。このような事件はわれわれ宗教者の怠慢によることもあるでしょう。今一度気持ちを引き締め、努力しなければならない。と挨拶をされました。

426_065 根本中堂で記念写真の後、天台座主さま、天台執行さま、第1番、第2番と続き退堂して法要は終了いたしました。426_069

お天気もよく、素晴らしい20周年を迎えることが出来ました。

また、9月27日(土)13:30~16:00には、20周年を記念して、「医療と宗教」をテーマにしたシンポジュームを大阪の第16番 四天王寺 和光館にて開催します。

そもそも医療と宗教は切り離すことができないものです。医療面では物理的な安心を、宗教面では病気による不安に対する精神の安定を得ることができます。

参加希望者は往復はがきで西国薬師霊場会事務局までお申し込み下さい。定員になりしだい〆切ます。

〒586-0032

大阪府河内長野市栄町7-10-102 西国薬師霊場会事務局

シンポジューム「医療と宗教」係り

tel 0721-56-2372

fax 0721-56-7441

ぜひ、ご参加下さい。

合掌 基達

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2008年6月26日 (木)

新しい朝です

25 6月25日金堂の欄干も付けられました。

昨年の12月中旬より、金堂の内装工事のため欄干が外され、薬師三尊の光背が外され、工事であったり、展覧会であったりと、騒然としていたのですが、金堂の内陣の塗り替えも2月末には終わり、6月25日すべて元どおりに戻りました。

薬師寺の仏様は慈悲の眼で、参拝くださる方々の心を清らかに、そして癒して下さいます。

高田好胤和上は「物で栄えて 心で滅ぶな」といわれています。心見失うことなく、心にオアシスをいっぱい広げていただきたいと願っています。

般若心経の空のこころ

かたよらない心

こだわらない心

とらわれない心

ひろく ひろく

もっと ひろく

これが 般若心経

空 の こころなり

合掌 基達

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2008年6月24日 (火)

24日の薬師寺

426_047_2 昨日23日、月光菩薩の光背が取り付けられ、薬師三尊がお揃いになりました。

あとは欄干が取り付けたら元どおりの金堂です。

426_048_2今日24日は大講堂の後堂に仏足石が安置されました。

皆様、ご心配をおかけいたしました。無事に日光・月光両菩薩像、聖観音菩薩像、仏足石を拝観していただけます。

426_050大講堂前の蓮です。

どうぞ、奈良 西ノ京の薬師寺へご参拝下さい。

また、お写経道場では、般若心経のお写経も書写していただけます。

薬師寺へは、「薬師寺展日記」の”東院堂で少しずつ”のコメントにも、皆様書いて頂いています様に、京都駅から近鉄電車が便利です。

西ノ京駅は基本的に普通しか止まりません。土曜日、日曜日は9時~17時の時間帯は急行が西ノ京駅に止まります。

宿泊は京都にお泊りの方が多いようですが、奈良にも良いところがあります。

奈良ホテル tel 0742-26-3300

橿原ロイヤルホテル tel 0744-28-1511

ホテル日航奈良 tel 0742-35-8831

奈良パークホテル tel 0742-44-5255

奈良ロイヤルホテル tel 0742-34-1131

ホテルサンルート奈良 tel 0742-22-5151

奈良ワシントンホテルプラザ tel 0742-27-0410

ホテルフジタ奈良 tel 0742-23-8111

旅籠 長谷川  tel 0742-26-7766

民宿 山代屋 tel 0742-33-2983 

など

合掌 基達

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2008年6月22日 (日)

ちょっと休み

426_045 お抹茶 丸久 小山園 の又玄(ゆうげん)です。橋本凝胤和尚が銘をつけたお茶です。

お菓子は、大和郡山の本家 菊屋の和菓子「七夕」です。

今日は、1日中行事でした。

朝から好胤和尚の11回忌の命日で法要。

10時からまほろば会館の落成式。

13時すぎから薬師寺21世紀まほろば塾。

薬師寺と読売新聞社とで「こころのまほろば」うつくしい心の発見にしてほしいと開催している。http://www.osaka-event.com/event/08mahoroba_nara/

浜村純さんによる、 「ヤマトタケル(日本武尊)から大化の改新へ」 。次に. 「日本人の信仰心」 加藤隆久さん(生田神社宮司)と安田暎胤(薬師寺管主)による対談を行いました。

426_043講演の後、浜村純さん著書にサインをして、参加者と親しく声をかけておられました。

まほろま塾終了後、参加者は金堂に参拝して月光菩薩の背中を拝んで頂きました。426_046

東院堂の国宝聖観音像は昨日安置されました。

明日、23日から月光菩薩の光背を設置いたします。

雨の中の参拝、ありがとうございました。

合掌 基達

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2008年6月21日 (土)

東院堂で少しずつ

本日21日は薬師寺東院堂で聖観音様の安置作業が行われております。

200806211200000恐らく今日の午後にはお姿が拝めることでしょう。朝から作業が行われていますが・・

なかなか手間取っているようです。

ちなみにご分身としてお祀りして頂いておりましたのは京都科学という仏像や彫刻の複製

や修理を専門にやっておられる会社のご所蔵の観音様です。大阪万博の際にお作り頂

いたお姿は見事に本物と瓜二つです。

いつもこのご分身を拝ませていただくと福岡ドーム(今はなんていうのでしょうか?)の脇

にオリックスの必勝を祈願して立つ観音様がいつも気になります。あれはきっとうちの観

音様のご分身に違いないと確信しているのですが・・・・だれか福岡の方知っておられる方

がありましたら情報をおまちしております。

合掌

薬師寺 松久保伽秀

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2008年6月20日 (金)

月光菩薩の立ち姿

426_036 今日、月光菩薩像のお姿が見えるようになりました。光背の設置は23日からです。

合掌 基達

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2008年6月19日 (木)

徐々に元へ 

徐々に元へ 
徐々に元へ 
6/16に無事に御帰りになられた日光・月光菩薩。先日おまいりの方から仏様が幌
もない車に乗せられて運ばれる映像をNHKで見たそうで、あのまま東京に行か
れたのか?と質問がありました。

旅立ちの朝もお帰りの時も11トントラックの幌着きウイングトラックで精密機
械やパソコンの部品を運ぶ専用トラックでエアコン+空気清浄機つき、車体の傾
斜計もついていました。
ご本体には振動計をつけて計測しながら高速走行なさって行って帰ってこられて
います。
決して映像を鵜呑みにしないで下さい。あれは
境内周辺道路が狭い為に11トントラックが入らないので南の駐車場に11トン
を止めておいてそこまで運び出す為の4トントラックが映像で流れただけです。
日本通運さんがこれでもかという特別待遇でお運びくださっています。
さすがWith your life!!!日通。

ちなみに私は帰り着かれた日は喜び勇んで駐車場に走りました。
「ようやく帰ってきてくださった」と大トラックから載せかえ移動した小トラッ
クに私が添乗することになりました。上野の仏様の姿を思い起こしておりました。
仏様はただそこに立っておられるだけです。しかも我々のように頭を剃っておら
れるわけでもなく、むしろ豊かに髪をかきあげておられても、足元からLEDの
光にあおられるように照らされても息を呑むような静寂さに一点の曇りもありま
せんでした。自分は今そんな方のお供をさせて頂いていると思うだけで幸せに感
じました。姿そのもので人を引き入れていかれるわが寺の仏様の素晴らしさに改
めて脱帽させて頂いた一瞬でした。
そして「こういうお姿を目指して自分は坊さんをしてきませんでした。すみません」
と反省を繰り返す私がおりました。明日からまたお堂で立ちなおしです。

合掌    松久保伽秀

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八重の蓮

玄奘三蔵院伽藍の禮門前に蓮の鉢が置いてあります。426_019

白い八重の花が咲きました。

泥沼を くぐりて清き 蓮の花

今朝の奈良は曇っています。これから雨になるようです。梅雨ですから雨も必要です。

じめじめして、嫌なものですが、局地的な集中豪雨でも困ります。

夜降って、朝上がる雨は賢い雨といわれます。勝手な言い方ですが、昼間働くものにとっては、ありがたいですが、そうは、旨くはいきませんね。

恵みの雨です。合掌

   基達

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2008年6月18日 (水)

西国四十九薬師霊場20周年

奈良の霊山寺(西国四十九薬師霊場第2番札所)の方々が西国四十九薬師霊場巡拝をされ、今日満願になりますといってお参り頂きました。

この霊場は、平成元年から始まった、西国四十九薬師霊場会です。今年20周年になります。記念法要を今年6月27日、第49番札所の比叡山延暦寺根本中堂にて午前11時から行います。薬師寺は第1番札所として会長寺院になっています。

当日薬師寺からは、安田暎胤管主ほか7名でお参りいたします。私もお世話役として行きます。

お時間のあるお方は是非ご参拝下さい。またこれをご縁に皆様も霊場巡拝してみてはいかがですか。http://www.tanakay.to/Yakushi/Saiya-00.htm

詳しくは、薬師霊場会事務局0721-56-2372、または、薬師寺生駒基達0742-33-6001まで連絡下さい。

合掌 基達

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日光菩薩のお姿

今日は雨が降るかもと昨日まで思っていましたが、雨も降らず少し蒸し暑い天気でした。

080618_164503 日光菩薩の覆いが外され、光背も無事設置されました。

ご参拝に来られた方も設置の様子を、こんな時でないと見ることができないので良いときに来て良かったです。と おっしゃられていました。

博物館では、大きく見えた日光菩薩像でしたが、金堂に安置されると、なぜか小さく感じました。

何故なのでしょうね。光の加減でしょうか。それとも、薬師如来さまが居られるからでしょうか。

不思議です。

合掌 基達

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2008年6月17日 (火)

日光菩薩像

薬師三尊の左手に立つ日光菩薩立像が無事、16時45分元の位置に安置されました。

426_008_2 参拝者の見守る中作業は進められ、日通美術の方々426_016により台座、そして本体と安置。

しかし、本体、台座ともまだ白し布で覆われており、お姿はまだ見ることはできません。光背もまだです。予定より1日早くお立ちになりました。426_017

合掌 基達

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薬師寺金堂の作業様子

『国宝 薬師寺展』上野からお戻りになった日光菩薩像の台座の設置作業が行われています。

426_003 金堂の外から見た写真

426_006_2 日光菩薩像の台座設置の準備 中

426_001

今日の薬師寺は、中学生の修学旅行でにぎわっています。

合掌 基達

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2008年6月16日 (月)

日光・月光菩薩さま お帰りに!

426_183今日、東京から日本通運のトラックにのり、夕方、薬師寺にお帰りになりました。

426_187 金堂に運び入れられました。

明日から、安置の作業に入ります。

無事を祈るばかりであります。

合掌 基達

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小さな花

426_174 薬師寺の境内に咲いていた小さな花です。皆様ご存知ですか?

秋になると、紫色の梅仁丹のような実をつけます。

「紫式部」です。

秋になると紫の実の他に、白の実をつけるものもあります。

合掌 基達

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こども香道教室

「こども香道教室」が平成20年7月から21年2月まで、月1回(原則第1日曜日)の全6回講座を開講します。

文化庁が勧める”伝統文化こども教室事業”として、財団法人 お香の会 が行います。

”伝統文化こども教室事業”とは、わが国の長い歴史と伝統の中から生まれ、守り伝えられてきた伝統文化を将来にわたって確実に継承し、発展させると共に、こどもたちが歴史、伝統、文化に対する関心や理解を深め、尊重する態度を育て、豊かな人間性を育てることを目的とした事業です。

目的は日本三大芸道の一つ「香道」を次代を担うこどもたちに体験してもらい、伝統文化の素晴らしさを知り伝承させる。

具体的には、香道の歴史を知り、香木を見て、香りを聞く体験をする。香席を開き参加して、ゲーム感覚で香道を体験する。指導の中で礼儀作法の基本を学び日本人の心を発見していただきたい。。

対象者は、小学校4年生から6年生 定員30名

開講予定日 7月6日、(8月3日)、9月7日、10月5日、11月2日、

12月7日、2月1日 ( )は予備日

時間は午前10時から12時

ただし、第1回から6回まで通しで参加できる人としています。

開催場所は、法相宗大本山 薬師寺 慈恩殿 

受講料は無料です。

申し込み方法は、「こども香道教室」、本人の住所、氏名、性別、学校名、学年、保護者名を書いて、はがき、またはFAXで「お香の会」まで。(申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。)

申し込み締め切り 平成20年6月20日(金)

〒 630-8563 奈良市西ノ京町457薬師寺内「お香の会」

電話0742-33-6001

FAX0742-33-6004

合掌 基達

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2008年6月15日 (日)

薬師寺金堂の様子

426_181426_178426_179   薬師寺の金堂は、日光月光菩薩像のお帰りに備え、準備が始まりました。準備にも数日かかるようです。

参拝者は、金堂の外からお一人おられる薬師如来さまを拝んでいただいています。

ご迷惑をおかけ致しております。お許し下さい。

合掌 基達

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2008年6月14日 (土)

6月15日

明日15日は、「弥勒縁日と山田法胤副住職の法話会」

「弥勒縁日法要」は11時半から大講堂の弥勒三尊の御宝前にて法要を致します。

Photo 13時からは、お写経道場にて山田法胤副住職による、演題「釈尊の生涯」の法話があります。法話の聴聞は予約などは必要ありません。どうぞお時間がございましたらお出かけ下さい。15時終了予定

終了後、五観の間でお抹茶の接待がございます。

玄奘三蔵院伽藍は明日まで特別公開です。

合掌 基達

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蓮の花が咲きました

426_168 今朝、玄奘三蔵院伽藍の蓮の花が咲きました。

花は午前中が見ごろで、午後になるとすぼんでしまいます。3日間ほど開いたり閉じたりします。

大講堂前にも蓮の鉢が置いてあります。明日には咲きそうな蕾がありました。

今朝、玄奘三蔵院伽藍のところで、横浜からお越しになった3人連れに会いました。聞くと5月に上野の「国宝 薬師寺展」にいって、私のガイダンスを聞いて今日奈良へ来てくださったようです。

ありがたいことです。

合掌 基達

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15日まで特別公開

『薬師寺玄奘三蔵院伽藍 平山郁夫画伯 大唐西域壁画』の特別公開は6月15日までです。

中国唐時代の高僧「玄奘三蔵」のご頂骨をお祀りしている伽藍に、21世紀初めに完成された、平山郁夫画伯の大壁画(高さ2・2メートル。全長49メートル)があります。福井県、越前の大きな和紙をパネルにしてあります。先生がおっしゃるには絵を描く前は、10キロ~20キロでありましたが、絵を描き終えると30キロ~40キロの重さになったそうです。よく見ると絵の具が盛り上がっているように見えます。

壁画殿に入ると先ず、左手に

1号壁「明けゆく長安大雁塔」

玄奘は、貞観3年(629年)秋8月に長安(西安)を出発した玄奘を、この絵は、出発を朝日で表されています。

2号壁「嘉峪関を行く」

唐の国ができ10年ぐらいのことで、国の外へ出ることが厳しく、玄奘の天竺行きは許されなかった。しかし、国禁を犯してでも仏法を求めて旅に出た。万里の長城の西の端。ここから西は砂漠。「空に飛ぶ鳥なし 地に走る獣なし 水草なし」と玄奘はいっています。

絵は山の上の方だけ朝日が当たり、まだ地表んは日が当たっていない様子です。駱駝のキャラバンば描かれています。

1本の道があります。平山先生は薬師寺の土をこの道につけられ、奈良薬師寺に道が繋がったとおしゃいました。

3号壁「高昌故城」

砂漠の中のオアシス国家で繁栄を極めていた。

絵のバックに見える赤い山は「火炎山」です。

日干し煉瓦を積み上げられた遺跡は、現在の様子である。

中国から国禁を犯し天竺を目指して旅をしている僧侶がいると、高昌国王の耳に入り、玄奘を招きいれ、ぞっこん玄奘に惚れ込んだ国王は、兄弟の契りをむすび、玄奘の天竺行きを助けるのであります。道案内をつけ、諸国に貢物と親書を贈り、30人の団体で旅が続くのです。

この絵には、城内に向かう道が左に描かれています。不思議なことに、入口付近から見ても、中ほどから見ても、出口付近から見ても正面に見えます。絵を見ながら歩くと不思議と絵が動いているようにも見えるのです。お時間のある方は、絵を見ながら行ったり来たりして頂くとよく分かります。

4号壁「西方浄土 須弥山」

ヒマラヤをスケッチされ描かれたものですが、「西方浄土 須弥山」とされました。これは単なる風景画ではなく、玄奘三蔵の求法の旅、玄奘の精神というべき壁画です。ここでは、薬師三尊などと同じく、西方浄土 須弥山を本尊として、高昌故城とバーミアン石窟を脇侍としてお祀りしています。

玄奘一行は、標高4000メートルの峠を越して現在のアフガニスタンに入ったものと考えられています。その時、半数の方が雪山でなくなっておられます。玄奘はブーツを履いて山越えをしたと思われます。

『国宝 薬師寺展 図録』の176ページの絵にはブーツが描かれています。

この須弥山の3枚山の絵の真ん中の絵をみますと、入口付近から見ますと左奥に進むように見え、中央からは真直ぐ入り、出口付近からは右に入るように見えます。

ここで、天井をご覧頂くと、満天の星空に蓮の花びらが舞う「散華」が描かれています。両端には丸い月があります。

床は砂漠を表し、中央には草のタイルがあります。ここはオアシスを表現されています。

5号壁「バーミアン石窟」

2001年イスラム教タリバンによって大仏が爆破されてしまいましたが、この絵はその以前に描かれたもので、大仏も描かれています。

玄奘が通ったころは、ここは仏教国で、大仏も金色に輝き、宝石がちりばめられてあったそうです。

その後、50、60年してイスラム教が入ってきて偶像崇拝をしないことから像の目の部分が破壊されていました。

6号壁「デカン高原の夕べ」

インドの悠久の大地が描かれ、夕日が描かれています。

時間的な空間で、出発が朝日、須弥山が真昼、そして夕日が沈み、7号壁では夜になります。

7号壁「ナーランダの月」

玄奘はナーランダ大学で5年間仏教を学び、仏蹟を巡拝して沢山の経典を持って長安を目指して帰路につきます。

高昌国へ寄るべく陸路をとって帰ってきますが、高昌国は玄奘が中国長安に帰る5年前、西暦640年に唐の国に滅ぼされていました。

貞観19年(645年)正月、玄奘は急ぎ長安にもどり、唐の皇帝の許しを得て国家事業で経典の翻訳をおこないました。

亡くなられるまでの間、19年間に1335巻の経典を翻訳されました。

麟徳元年(664年2月5日)玉華寺で遷化されました。

玄奘三蔵は命がけで、正しい仏教を伝え広め、人々が争いの無い平和な世界ができ、幸せに暮らせる世を願われました。

玄奘三蔵院伽藍は、玄奘三蔵の威徳顕彰の伽藍です。

春の公開は、3月20日~6月15日迄

秋の公開は、9月16日~11月25日迄

正月は5日まで特別公開いたしています。是非、ご参拝下さい。

合掌 基達

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2008年6月13日 (金)

沙羅双樹

426_167一般公開していないところにある沙羅双樹の花が咲きました。

東京別院の庭にも沙羅双樹の木がありますが、まだ咲いていないようです。

合掌 基達

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2008年6月11日 (水)

お香

今日は高松の婦人会の団体が薬師寺へ参拝にお越しになりました。昨年秋に徳島県で国民文化祭があり、財団法人お香の会で徳島に行き知り合った方です。

財団法人お香の会の事務局が薬師寺にあり、香道の普及と発展を願って活動をしています。

Photo香道には、宮中のお香役であった三条西実隆にはじまる御家流。

武家の志野宗信にはじまる志野流が2大流派です。

奈良薬師寺と東京別院では、毎月お香の稽古をしています。

東京別院は、もと御家流山本霞月宗匠邸でありました。

画家、伊東深水作「聞香」(東京国立近代美術館蔵)の絵の舞台でもあります。宮尾登美子作の「伽羅の香り」にもなりました。

お香は飛鳥時代に淡路島に香木が漂着して、村人が知らずに焚き木にしたところとてもよい香りがしたので宮中に献上されました。

その香木で聖徳太子が仏像を造ったといわれています。

この香木が名香「法隆寺」です。

香は仏教と大変関係があります。仏様に供える物に「香・華・燈明・供茶」といいます。その最初に出てくるのがお香です。

皆様方もご家庭のお仏壇に毎朝、お香、お線香とローソク、お茶をお供えになると思います。今ではお線香が普通になっていますが、そのお線香は香木から出来ています。

426_150香木といえば、皆さんがよくご存知のものが白檀です。扇子・数珠などに使われています。しかし、香道では、白檀ではなく、沈香(じんこう)といって黒ぽっい色をしています。白檀も沈香にしても日本では産出しません。白檀はインド。沈香はベトナム、ラオス、カンボジア、インドネシアの方で産出します。

沈香の中でも最高の香木が「伽羅」(きゃら)です。

426_152香道では香炉の灰の中に火を点け赤くいこった炭を埋め、雲母で出来た銀葉(ぎんよう)を置き、その上に3ミリ四方に切った香木を乗せ、弱い熱で香木の香りだけを出します。煙が出ると焦げてしまい焦げ臭い香りになります。 

「六国五味」(りっこくごみ)

「六国」・香木の種類・伽羅(きゃら)・羅国(らこく)・真那蛮(まなばん)・真那賀(まなか)・佐曽羅(さそら)・寸門多羅(すもんたら)に分類されます。産出国の名前がつけられたともいわれています。

「五味」・香りは1種類ではなく、香木により甘い、辛い、酸っぱい、苦い、塩辛の5種に分類されます。

家庭の中でも香りある生活をお勧めします。

香りは心をリラックスさせてくれます。お線香でも良いのです。

お線香は臭いし、家の中がくすんでしまうといわれる方も多いです。

お線香でも、沈香や伽羅が入っているものは、甘いよい香りが致します。

お線香の本数のことを言われることがあります。本来は本数を供えるのではなく、香りを供えます。良い香りのお線香を半分、いや4分の1に折り、火をつけ灰の上に横に寝かせても良いのです。良い香りを少し供えることにより、香りは家中、部屋中に広がり、住む人にも頂戴することができるのです。住む人が臭いと感じるものは仏様、ご先祖さまもいやだと思っておいででしょう。

薬師寺のお堂では、「瑠璃光」という白檀など天然香木で出来たお線香を使用しています。

沈香のお線香では、「微笑」、伽羅のお線香では「正覚」が好きです。いずれも京都松栄堂のお線香です。

合掌 基達

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2008年6月10日 (火)

玄奘三蔵院伽藍

薬師寺の玄奘三蔵院伽藍は、平山郁夫画伯の大唐西域壁画を6月15日まで特別公開しています。

玄奘三蔵院伽藍の回りには、花がいろいろ咲いています。

ヒメ梔子(くちなし)の甘い花の香りが漂い、帰るころには菩提樹の香りがしてきます。

426_145_2萩の花

426_137ヒメ梔子

426_141菩提樹

426_139_2

合掌

基達

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2008年6月 9日 (月)

薬師寺展のその後

今朝、東京五反田にある薬師寺東京別院において、昨日まで開催していた「もうひとつの薬師寺展」の結願法要を山田法胤副住職導師で致しました。法要の後、日本通運の美術部の方により奈良へお帰りの準備が始まりました。

426_117_2 私は上野に戻り、3月からお世話になっていた駅前のホテルアスティル上野をチェックアウトして、片付けの進む博物館により仏様が無事に奈良へお帰りになることを祈って、先に奈良へ帰って来ました。

上野滞在中はお写経のご縁があって、中国料亭「翠鳳」さまに食事に行かせて頂きお世話になりました。

ホテルの近くにある「旬」にも食事によく行かせて頂きました。最終日には、お店の方々が起こし頂きお手伝いも頂きました。

何時になるかは分かりませんが、上野に行ったときはホテルや食事にまたお世話になるでしょう。その時はよろしくお願いします。

『薬師寺展日記』は、カテゴリー ”薬師寺展のその後”として、日光・月光菩薩像が奈良へ帰って来られて、三尊として安置される報告をしたいと思っています。そして、今度は奈良へ是非お越し下さい。

合掌 基達

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『国宝薬師寺展』 完

皆様、『国宝 薬師寺展』(3月25日~6月8日)67日間にわたり開催させていただきました。総入場者数794,909人。誠にありがとうございました。全国各地からわざわざお越し頂き感謝、感謝、感謝です。

また、このブログ「薬師寺展日記」も多くの方にご覧頂きました。

私は、「薬師寺展日記」を通して、『国宝薬師寺展』や『もうひとつの薬師寺展』そして、『奈良薬師寺』の情報を発信できればとはじめました。3月23日渋谷でノートパソコンを始めて購入し、シーパックスの東社長に手伝っていただき、ブログ「薬師寺展日記」がはじまりました。初めてのブログで戸惑いながらも、立体的に表現出来ればと奈良からは、伽藍の松久保伽秀録事、また時には村上太胤執事長にも登場していただきやっと6月8日になりました。

いつも読んで頂きありがとうございました。

8日『国宝薬師寺展』は閉館の後、薬師寺の山田法胤副住職を導師として、結願法要を行いました。9日は朝8時から東京別院での『もうひとつの薬師寺展』の結願法要を執り行います。その後私は荷物をまとめ奈良へ帰ります。

今度は皆様が奈良へお越しくださることをお待ち申しております。

東京国立博物館の皆様、NHKの皆様、読売新聞社の皆様、薬師寺関係ご奉仕下さった皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。御礼申し上げます。

『国宝 薬師寺展ガイダンス』27日間で103回 延べ32,861人も参加頂きました。

日光・月光両菩薩像、聖観音菩薩像、仏足石は移動安置するのには6月末までかかると思われます。7月以降なら通常に拝観できるでしょう。

合掌 基達

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2008年6月 8日 (日)

こんなお客様がおいでになりました

Photo 426_109最終日にわざわざ北海道旭川市の旭山動物園の小菅園長様が『国宝 薬師寺展』に駆けつけていただきました。手に持っているのは、来年公開される映画「旭山動物園物語」のプレミア前売券です。プラスチックで出来ていて、角度を変えると写真が変わり、1万枚限定販売で旭山動物園に行かないと手に入らないそうです。

旭川といえば、薬師寺とは優佳良織工芸館とご縁があり、金堂、西塔、大講堂、玄奘三蔵院、東京別院などに数多くの幡(ばん)をご奉納頂いています。私も愛用しておりますが、小菅園長様も優佳良織の名刺入をお使いでした。

7月3日午前9時~12時まで、東旭川公民館にて、薬師寺奉賛会主催の「お写経と法話の集い」を行います。

7月4日13時30分から16時迄、札幌のかでる2・7において、薬師寺奉賛会主催、「ミニまほろば塾・in札幌」 安田暎胤管主の法話を行います。

最終日の待ち時間は昼間60分待ち、午後3時頃は30分待ちです。夜8時までです。入館は夜7時30分までです。

合掌 基達

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2008年6月 7日 (土)

明日最終日もよろしく!

合掌 基達

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6月7日ガイダンス最終回

7日(土)朝から続いていた入場制限も17時55分には解除されました。今日、明日は20時まで時間延長していますが、現在、18時30分現在、会場内は混雑はしているものの、余裕が出てきました。

薬師寺展ガイダンスも最終回も大講堂満席で終わることができました。

合掌 基達

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7日 ガイダンス

平城遷都1300年記念『国宝 薬師寺展』ガイダンス(約30分)

今日は、11時、13時の話は 山田法胤副住職が行います。

15時は 生駒基達、16時は 村上太胤執事長が行います。

本日27日目 最終回のガイダンスを18時から山田副住職により行うことになりました。

会場は平成館の大講堂です。各30分前から開場しますが、満席になり次第締め切ります。5分前にはほぼ満席になるかと思います。

●今日・明日も夜8時まで時間延長して開館しています。(入場は夜7時30分まで)

●薬師寺展にご来場の際は、長時間お待ちいただくことも予想されます。飲物や少しお腹に入れれるお菓子などあると良いかと思います。日中は暑くなります、日傘や水分の補給をしていただきお身体に気をつけてください。

合掌 基達

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NHK 世界遺産シリーズ

●6月7日22:55~23:00 NHK総合テレビ

「シリーズ世界遺産100~古都奈良の文化財~薬師寺・よみがえった白鳳伽藍~」

地域により時間帯が異なることもあるかと思います。テレビ番組表で確認下さい。

合掌 基達

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2008年6月 6日 (金)

奈良も特別開扉中

200806061510000 只今満員御礼の東京国立博物館ですが、本山奈良も負けじと大宝蔵殿特別開扉中です。「お釈迦様の生涯」というタイトルでの特別展です。

お隣の唐招提寺が只今鑑真和上開山忌ですが、それに合せて今年も宝蔵殿を開けさせていただいております。

今回初公開となるたくさんの涅槃のお絵像もお出ましです。特別開扉は東京の展覧会と同じ6/8までです。どうぞぜひお出かけ下さい。          

今はいとも簡単に日光・月光両菩薩も高速道路を約10時間ほどでj駆け抜けていける時代ですが、中央アジアをぬけ、平山郁夫先生と東山魁夷先生の二大壁画が今に仏教伝来の道を伝えてくださいます。壁画殿のほうは6/15まで開けております。

合掌

薬師寺本山 松久保伽秀

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2008年6月 5日 (木)

6月5日

●『国宝 薬師寺展』本日のガイダンス・11時、13時、15時は村上太胤執事長が20、30分話をします。(平成館・大講堂)
次回は6月7日です。
●今日は、西暦664年2月5日に亡くなられた玄奘三蔵の月命日に当たります。
奈良薬師寺では、毎月5日13時より玄奘三蔵院伽藍にて、縁日法要と法話をします。
6月15日迄は玄奘三蔵院伽藍の平山郁夫画伯「大唐西域壁画」を特別公開しています。
法話は私、生駒基達が「玄奘三蔵の旅」のお話をします。
合掌 基達

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2008年6月 4日 (水)

70万人突破

『国宝 薬師寺展』入場者を70万人を超えました。

本日70万人目のお方は、東京都八王子市からお越しの、溝口歩実(みぞぐちあゆみ)さんとお母様の眞弓(まゆみ)さん親子です。426_101

博物館の佐藤館長より「吉祥天像額絵」と薬師寺展図録・薬師寺展オリジナルTシャツ、トートバックが記念品として贈られました。

東京国立博物館の平成館で行われた日本美術の特別展としては、平成11年の開館以来最も多くの方にご覧頂いた展覧会となったそうです。

本日63日目の来場者は、最高の2万2千人を超え、71万人を超えました。

今日4日~最終日の8日までは、夜8時まで時間延長して開館いたしております。

本日も午前中から入場時間待ちがあり、最高160分待ちでありました。昼食も食べることができず長時間お待ちいただいていました。

ご来場の際は、今後ますます長時間お待ちいただくことも予想されます。飲物や少しお腹に入れれるお菓子などあると良いかと思います。日中は暑くなります、日傘や水分の補給をしていただきお身体に気をつけてください。

合掌 基達

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何なぜ薬師寺展④

●慈恩会(じおんね)の会をなぜ「ね」と読むのでしょうか?

慈恩会(じおんえ)ですが、「ん」の発音の後は「ね」と発音します。

天衣「てんえ」⇒「てんね」。輪廻「りんえ」⇒「りんね」も同様です。

この他に、薬師三尊「やくしさんそん」⇒「やくしさんぞん」、論師「ろんし」⇒「ろんじ」、十六善神「じゅうろくぜんしん」⇒「じゅうろくぜんじん

百万巻写経「ひゃくまんかんしゃきょう」⇒「ひゃくまんがんしゃきょう」など「ん」のあとは濁音に発音します。

●仏教読み・吉祥天「きっしょうてん」⇒「きちじょうてん」、大唐西域記「だいとうせいいきき」⇒「だいとうさいいきき」。

●利益(りえき)の前に「ご」をつけるとご利益(ごりやく)と読みます。

合掌 基達

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2008年6月 3日 (火)

最後の週の始まり

『国宝 薬師寺展』いよいよ最後の週になりました。

先日6月1日は晴天になり多くの方がお越し頂き、昼前から2時ごろまでは120分待ちの長蛇の列でした。

途中に臨時給水所のテントが設けられ、皆さんに水を飲んで頂きました。426_098

夕方になり60分待ちでしたが、長い間外で並んでお待ち頂くには飲料水は必ずといってよいほど必要です。

上野駅辺りでペットボトルの水かお茶を購入されお越し下さい。

日傘もあると良いでしょう。博物館でも何本か日傘が用意されていますが、全員に行き渡るほどはありません。

昨日、関東地方が梅雨入りしました。台風も接近してきて、今日は一日雨の天気です。来場者も雨なので少ないかも知れませんが、最後の週でもあり来られると思っています。

今日は、ガイダンスあります。13時(生駒基達執事)と15時(村上太胤執事長)、16時(生駒基達執事)です。ガイダンスの後、図録に署名・サインをします。

昔、高田好胤和上が副住職時代、薬師寺に修学旅行に来た学生さんに薬師三尊や東塔などの説明の後、入江泰吉さんの4枚組の写真を購入した学生にサインを書いてあげておられました。私も平成6・7年ごろ伽藍担当の時高田好胤管長のその話を聞き、修学旅行生に薬師寺のガイドブックにサイン「夢」の文字を書いていました。

6月1日長蛇の列の方に臨時給水所の案内をしているとき、若い男性から 「こんにちは、僕、中学の修学旅行で基達さんの話を聴きました。グラビアに夢って書いてもらいまいた」と声をかけて頂きました。うれしいことです。

☆お知らせ・6月4日~6月8日の5日間は連日夜8時まで開館です。(入館は午後7時30分迄)

※入江泰吉(図録にも使用中)http://www1.kcn.ne.jp/~naracmp/

●追記

今日も雨の中、最高120分待ちでした。来られた方の中には、ご不満の方もあったでしょうが、120分待っても来た会があると感激で涙を流しておられる方もおられました。本当にありがとうございます。

明日の天気が心配です。くもりなら良いのですが、雨と晴天は勘弁してほしいですね。

いやいや感謝・感謝・感謝です。

合掌 基達

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2008年6月 1日 (日)

何なぜ薬師寺展③

●日光・月光菩薩像や聖観音菩薩像は昔、金色に輝いていた?

ブロンズで造られた像で、当初は像の全体に鍍金(ときん)が施された光輝くお姿で、頭部は群青色だったとみられています。480年前の享禄元年(1528年)の兵火により、金堂・講堂・西塔・中門・僧坊等が焼失しました。薬師三尊像や聖観音菩薩像は銅で造られていた為、どうにか焼け残りましたが、大火による熱で金が溶けてしまいました。しかし、中尊・薬師如来像は胸や手に金が残っています。脇侍(わきじ)の日光(にっこう)・月光(がっこう)菩薩をよく見ると、日光菩薩像の左手の薬指に金が残っているのを見ることができます。聖観音像は左腕・腹部・台座に小さく残っています。426_087

(写真は聖観音菩薩像の台座です)

426_094※この写真はイメージとして紹介します。薬師寺大講堂内に安置されている菩薩像頭部復元模造です。展示はしていません。

●日光菩薩と月光菩薩像の見分け方?

享禄元年の火災で損傷したと考えられる、月光菩薩像の頭部の冠が正面と左側が折れています。元は日光菩薩と同じようでありました。

正面から拝した感じでは左右対称の姿ですが、薬師寺展では日光・月光菩薩像の間に立って拝むことができます。薬師寺金堂(こんどう)では薬師如来がおられ、皆様にお立ち頂くことは出来ません。また光背もあり後姿を拝むことが出来ません。

後から拝すると日光菩薩の腰の辺りの大きなこと、それに比べ月光菩薩のしなやかな姿を見ることができます。裳裾(もすそ)腰に付けられた薄く軽い衣も、日光菩薩は大きいので弛みが少なく4回(写真左)、月光菩薩は弛みが5回(写真右)と明らかに大きさの違いを作り出しています。

  426_091_2426_090

●菩薩像の天衣が手首の辺りで切れているのはなぜ?

426_088 (写真は日光菩薩像)

享禄元年の火災で焼失したものと思われます。聖観音菩薩像のように裳裾にくっ付いて蓮台座に接していました。裾のところに後を見ることができます。

本体と台座は分かれるようになっていますが、台座を見ると天衣がうまくつながるように造られています。当時は流れるような美しい天衣があったと思われます。

●月光菩薩像の右腕の穴は何?

腕の穴は腰の辺りにもあります。

肩から数珠玉のようなものや花柄のものが掛けられています。瓔珞(ようらく)が、火災のときに焼失したものです。

本体から浮き出たようなところを別につくりはめていたのか、一体として留めていたところです。切れ目に穴があります。

月光菩薩像の背中の瓔珞の取り付けが参考になるかと思います。426_092

★お知らせ・6月4日(水曜日)~6月8日(日曜日)の5日間は連日夜8時まで開館です。(入館は午後7時30分まで)

★薬師寺展日記には、カテゴリーを設定しています。

(国宝薬師寺展・もうひとつの薬師寺展・奈良薬師寺・その他)以前のページも読むことが出来ます。

合掌 基達

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65万人突破

国宝 薬師寺展は5月31日現在、総来場者数が65万人を超えました。30日金曜日は夜8時までの夜間開館でもあり、1日の来場者が2万人を超えました。

31日は雨の中、開門前から多くの方にお越しいただき、途切れることなく長蛇の列でした。雨の降る中、午前11時過ぎには100分待ちの入場制限がありました。

カイダンスが11時と13時と15時と16時の4回行いましたが、各回とも満席でした。ガイダンスの後、薬師寺展の図録に一言「夢」の文字を署名しながらお話をすると、北は北海道の旭川から、南は九州鹿児島からとおっしゃる方や、菩薩さまのお背中をもう一度拝見したいと2回目・3回目と繰り返しお越しいただいている方などおられました。

ありがたいことです。

合掌 基達

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